miageru.のよみもの・coton編

miageru.で作品をお取り扱いしている作家さんにご協力いただき、インタビューを通してものづくりの魅力に迫ります。

テーマは「作家の道具と材料」。
本日は、miageru.でも何度もオーダー受注会を開催していただいており、シンプルで着心地が良い作品が大人気の「coton」さんにお話をお伺いしました。

着心地の良さを追求する

ーcotonさんの作品は、とっても着やすくて、大人の体型を綺麗にカバーしてくれるので、私もいつも着させていただいています。
作品が出来上がるまで、どんな工程があるのですか?

そうですね、例えばワンピースですと

  • 地直し(布が縮むのを防いだり歪みを直すために一度水に通してアイロンをかけます)
  • 裁断
  • 接着芯を貼る
  • 縫う
  • アイロン
  • ボタン等の仕上げ作業(最後に仕上げ洗いをすることもあります)

という工程があります。
地直しからですと、2、3日はかかりますね。

ーそうなんですね!たくさんのオーダーや、ご注文にも手早く柔軟に対応してくださるので、リピートしてくださるお客様がとても多いと思います。
「cotonさんのお洋服は生地もすごくいいのよね。」と言っていただくことも多いのですが、生地はどのように選んでいるのですか?

作品は主にリネン、コットン、綿麻など天然素材を選ぶようにしています。
やはり質感というか、着心地やシルエットにも関わってきますので、サンプルを確認し、納得したものを使っています。

二の腕や肩、お腹周りなど大人が気になるところを隠してくれる

流行にとらわれないものづくり

ーmiageru.ではオープン以来年に1、2回、オーダー受注会を開催していますが、いつも新作をデザインしてくださっていますね。(本当にいつもありがとうございます!)前回の受注会では割烹着が大人気で、追加のご注文も承りました。
その素敵なデザインのアイディアはどんなところから浮かんでくるのですか?

そうですね、実は洋服のデザインは私自身が着たいカタチが多いんです。
お客様のご要望を取り入れることももちろんありますよ!
トレンドは特に気にせず、シンプルで長く着れるような洋服を作っていきたいなぁと思っています。

ーそうだったんですね!当店でも人気のタックスカートは、何度かモデルチェンジを重ねている作品ですよね。
やはりご自身で着てみて、より良いものにということで改良を重ねていらっしゃるんですね。miageru.では時々納品していただく柄のブラウスもご好評ですが、無地と柄はどちらが人気でがあるのですか?

基本的に無地の作品が多いので、なんとも言えませんが、無地はやはり少ないので喜ばれます。

柄物はレアだそう

ー最後に、作品を制作する上で一番気をつけていることはなんですか?

やはり丁寧に仕上げることです。お客様に喜んでいただけますように、と思いながら制作しています。オーダーをいただくこともすごくうれしく、励みになります。

ーこれから夏に向かいますので、cotonさんの作品がますます活躍する季節になりますね!私もお気に入りの半袖ワンピース、早く着たいなぁとワクワクしています。
本日はありがとうございました!

miageru.のよみもの・ふじわら陶房編

miageru.で作品をお取り扱いしている作家さんにご協力いただき、インタビューを通してものづくりの魅力に迫ります。

テーマは「作家の道具と材料」。
本日は、青森の美しさを多彩な釉薬で表現した作品や、お教室も大人気の「ふじわら陶房」さんにお話をお伺いしました。

「青森県の季節を表現した【青森県箸置き】全8色。」

丁寧に、工程を重ねて完成する器

ーカラフルな箸置きから、味わい深い器まで、作品のバリエーションがたくさんあっていつも納品をワクワクしながら待っています。
1つの作品を完成させるまで、どんな工程があるのですか?

そうですね、マグカップを製作する場合は、

  • 土練り(荒練り・菊練り)
  • 電動轆轤で成形
  • 少し乾かしたのち削り
  • 持ち手つけ
  • 模様つけ
  • 完全乾燥
  • 素焼き
  • ヤスリがけ
  • 下絵つけ
  • 釉薬掛け
  • 本焼き
  • 仕上げヤスリがけ

を経て完成となります。
乾燥時間もありますので、早くて3週間ほどかかります。

どんな作業も、楽しく、丁寧に

「菊練りの工程。土は信楽の土をブレンドしているそう。」

ーたくさんの工程が必要なのですね!
これは土を練っているところですか?お花のような形が可愛いです。

そうですね!まさに、これは「菊練り」という、土の中の空気を抜く大事な工程です。
空気が入っていると、焼く時に熱で空気が膨張して作品が割れてしまうのでしっかり行います。この作業は楽しいので体験陶芸の方にも体験していただいているんですよ。

ーわぁ、楽しそうですね!
こちらは、私も見たことがある道具です、轆轤ですか?

「電動轆轤」

はい、こちらは「電動轆轤」です。
よくテレビで、作っている最中にグチャッとなってしまう場面が楽しげに紹介されていますよね!
実際、すごく楽しいんですよ。
初めての方や、まだ体験したことのない方は、作っている器がグチャッ!となるのにも憧れる感じがあるかもしれません。
しかし私達はそうもいかないので(笑)、電動轆轤に向かう時は心身ともに落ち着いていて集中しなければいけないです。

ー確かに!ドラマの登場人物になった気持ちで、「グチャ!・・あっー!!!」というくだりをやってみたい気がします(笑)
こちらの道具はどんな時に使うのですか?

「手轆轤、針、弓、コテなど」

手びねりや紐作りの時に使います。
手のあとが残りやすいので雰囲気のある作品になります。
揺らぎや、手作り感をより出したい作品には手轆轤を使っています。

ー手のぬくもりは、陶器の醍醐味というか、あたたかみを感じます!この後、乾燥や素焼きなどの工程を経て、いよいよ釉薬ですね?

「釉薬・うわぐすり」

はい!いよいよ釉薬です。
釉薬掛けは、装飾するためと器を丈夫にする意味合いがあります。
灰や鉱物などが入った液体状のもので、焼くと溶けてガラス化します。
写真の釉薬は、焼きあがるとトルコ色になるんですよ。

ーなんと!こんな灰色のドロドロが、あの綺麗なブルーになるんですね!
驚きです!
最後に、作品を制作する上で、一番気をつけていることはなんですか?

そうですね。使っていただくことを想像しながら作ることです。
楽しみながらたくさん使っていただきたいので、お客様の声に耳を傾けて製作に活かすよう心がけています。

お話をお聞きしているだけで、体験をしているような気持ちになりました。教室の再開が待ち遠しいですね!
今後、また新しい作品も納品していただく予定なので、楽しみにしております。
本日はありがとうございました!

miageru.のよみもの・LANDPROTECT編

miageru.で作品をお取り扱いしている作家さんにご協力いただき、インタビューを通してものづくりの魅力に迫ります。

テーマは「作家の道具と材料」。
本日はモダンで洗練された漆のジュエリーや、デザイン性の高い塗り箸など、伝統工芸の枠に囚われない、新しいものづくりをされている「LANDPROTECT」さんにお話をお伺いしました。

彫金と漆塗りの技術により生まれる、上質なアクセサリー

「定番アイテムの1つ、漆塗りシルバーリング。(承りはオーダーになります)

ー存在感があって、とてもかっこいいリングですね!漆とシルバーを合わせたアクセサリーはとても珍しいように思いますが、どのように製作しているのですか?

そうですね、自分は彫金と漆塗りの作業を全て1人でこなしています。
まずは彫金で指輪の土台作り。
金属のアクセサリーは主に2種類の作り方があって、金属の板から成形を行う【彫金】工法と、ワックス(蝋)で原型を作り金属を流し込んでつくる【鋳造】工法です。

自分の場合は主に前者の彫金の工法で制作していきます。
まずは銀の板材を糸鋸で切り、丸めたり貼り付けたりしながら土台を制作していきます。

土台が完成したらその上に漆塗りを施していきます。
津軽塗は手間と時間を要する事で有名ですが、何回も漆を塗り重ね研ぎだすという工程を繰り返し複雑な模様を表現していきます。
指輪は小さいものですが、小さくても大きくても作業工程は一緒で、塗りの部分のみで1ヶ月半〜3ヶ月要します。
全ての工程を含めると2ヶ月〜4ヶ月程度の時間をかけて制作しています。

繊細なものづくりを支える、道具の数々

ー噂には聞いていましたが、津軽塗は本当に時間と手間がかかるのですね!
見たことない道具もたくさんあります、針山に刺さった金属の棒のような道具は、、、?どんな時に使うのですか?

これはリューターという機械の先につける道具です。
歯医者さんが使うのを想像してもらえばわかりやすいです。
これを使って金属を削ったり磨いて仕上げます。粗さが違うので粗いものから初めてどんどん細かくして、最後は布や革が付いたもので研磨して金属の輝きを出します。成形よりも磨きが大変な作業です!

ーなるほど、何度も磨くことによって、あの美しいシルバーの輝きが出るんですね!
こちらの石のような道具は、どんな時に使うのですか?

なんだかコロコロして可愛い砥石

これらは砥石です。漆の面を研ぐときに使用します。
自然の砥石もあれば人工砥石もあります。
金属のときと同じように粗いものから細かいものまで使い分け、研ぐものの形に加工しながら使います。
例えばお椀の内側を研ぐときは丸みをつけ、平らな面を研ぐときは平らな砥石を使います。

ー作品が完成するまで、根気のいる作業の連続なんですね。ちなみに、、、漆塗りの道具ってなんで全部真っ黒なんですか?

面白い質問ですね(笑)
塗りものは刷毛を使用します。
漆刷毛は人間の髪の毛から作られているのでもともと黒い色の刷毛なんです。
使用後は漆が残らないように綺麗に洗います。あと基本的には黒っぽいものなので道具類は黒くなっていくことが多いですね。

ー変な質問すみません(笑)刷毛が髪の毛というのも驚きです!

変化し続ける、時代とともに

ー最後に、作品を制作する上で、一番気をつけていることはなんですか?

やはり、常に新しい試みやデザインを取り入れることですかね。
自分自身のスキルアップと、時代や流行に合わせていくよう意識して制作しています。

ー漆の世界は奥が深く、昔からそばにあるのに知らないことがたくさんあると感じました。
本日はありがとうございました!

miageru.のよみもの・さきおりCHICKA編

なかなかお出かけができない毎日。イベントも軒並み中止となり寂しい春になってしまいました。
少しでもお楽しみになればと、miageru.で作品をお取り扱いをさせていただいている作家さんにご協力をいただき、インタビューを通してものづくりの魅力に迫りたいと思います。

今回のテーマは「作家の道具と材料」。
素敵な作品は、どんな素材を使い、どのように仕上げていくのか、裂織作家の「さきおりCHICKA」さんにお話をお伺いしました。

たくさんの工程を経て作られる裂織作品

「メインで使っている「地機」という織り機」

ーわぁ!すごく大きな織り機なんですね。
この織り機から、カラフルで可愛い作品たちが生まれていくのですね。
1つの作品を作るまで、どのくらいの工程があるのですか?

例えば、キーリングを作ろうとすると、細かい手順を省いても10以上の工程が必要となります。

  • 経糸の綿糸と緯糸の着物を仕入れる
  • 着物を分解して洗ってアイロンがけ
  • 経糸をカセから玉巻にする
  • 着物を裂いて丸める
  • 整経(経糸準備)→機上げ(織れる様に準備)
  • 織る
  • 織り機から下ろして二週間寝かせる(時間がない時は水に浸してから乾かす)
  • 織った布表面の余分な糸をきれいにカット
  • キーリングの長さにカット
  • 革をカット
  • キーリングパーツの準備
  • カシメ打ったり等仕立て 

ーすごいですね!織るまでの工程がたくさんあるんですね。

これでもかなり省略しています。全体の時間を計算するのは難しいですが、相当な時間がかかっていると思います。キーリング を一本「織る」作業だけでしたら、20分位かと思います。

ーやはり、一番楽しい工程は「織る」ところですか?

そうですね、織る作業が一番楽しいのですが、作業全体からみたら、ほんのわずかな時間です。

地機に使われる織り道具。天然素材が多く使われており、今では生産されていないパーツもあるそう。

色鮮やかな裂織作品の秘密

ーさきおりCHICKAさんの作品は、カラフルでモダンな色合いのものが多くとても素敵ですよね、材料はどんなものを使っているのですか?

材料は、ほどいた着物、裂いた着物、カセ状の経糸、玉巻した経糸です。

ーキレイで、鮮やかですね!眺めているだけで楽しい気持ちになりますね。作品を制作する上で、一番気をつけていることはなんですか?

きれいな色を織り出すことですね。細い経糸と、緯糸に入れる裂いた布の色バランスがきちんと取れないと、仕上がりがきれいな色にならず、くすんで見えてしまいます。

ある程度は予想して材料を揃えて織り進めますが、色の出方がイマイチと思ったら、経糸は変えられませんが、緯糸を別な材料に変えて、納得するまで織り直す事もあります。

作業部屋。材料の糸がずらりと並んでいます。

ー草木染めなど優しい色合いの素材や、スパンコールやキラキラした糸を組み合わせた、大人の乙女心をくすぐる裂織小物。
miageru.では、定期的に作品が入れ替わったりしているので、一期一会の出会いを楽しんでいただけたら嬉しいですね。

そうですね。コロナウイルスが落ち着いたら、ワークショップなど、体験していただけるような機会を設けられたらいいな、と思っています。

ーそれはすごく楽しみですね!本日はありがとうございました!

うちで過ごそう。

ゴールデンウイークを、ゆっくりと穏やかな気持ちで過ごせるような、お酒とスイーツにオススメの器を集めました。

甘いのとしょっぱいの、両方やりつつ、のんびりしましょう。

 

シックで大人、でも可愛い

アンティーク感漂うグレーのプレート。

スイーツを盛り付けても良し、テイクアウトした美味しいフードをビャッと盛り付けたら、ちょっとしたレストラン気分も味わえそうです。

パスタ皿も入荷しています、こちらは在庫が既に少なくなっています。

様々な、花器と草花。

お部屋の雰囲気をちょっと変えてくれる手ぬぐい。

ほんの一輪、お花があるだけで気分が明るくなります。

こちらは年中枯れることのないお花たち。和室にも、シンプルなお部屋にも合う一枚です。

お部屋でこいのぼり

澄んだ空を、気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼり。

ああ、羨ましいですね!

来年は、青空の下でのびのびとお弁当が食べたいです。

手ぬぐいの新柄もいくつか入荷しております。

お花柄がたくさんありますよ。

春のおたより、届けませんか?

今年は家でゆっくりと過ごす連休になりますね。

気分転換に、大切な方へ短いひとことを添えたお便りを送るのはいかがでしょうか?

というわけで、県内在住の作家さんがデザインされた、素敵なポストカードを集めています。

青森をテーマにした作品や、桜川、桜をイメージした作品もございます。

お部屋に飾ると、気分も上がる可愛い作品がたくさん揃っています。

ポストカードは全デザイン、ご配送が可能です。今年は帰省が叶わなかったお客様も、ビビッときたらご注文ください。(スマートレターで送付いたします)

ロングラン展示になりますので、全デザイン、ゆっくりとご紹介して参りますね。

癒しのミナペルホネン

上質なリネンの風呂敷に、潔いワンポイント刺繍。

使うたびに柔らかく、肌触りがよくなるリネンは、スカーフにしたり、カゴバックに結んだり、お弁当包みにも。

母の日のプレゼントにもおすすめです。